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美肌の基本は活発な肌代謝

お肌が健康(綺麗)であるためには肌代謝が活発であることが必須です。代謝というのは、簡単に言うと「細胞が生まれては死ぬこと」です。そのためには栄養や酸素を届けてくれて、老廃物を回収してくれる「血液」がしっかりと届いていることが大切です。

極端な例ですが、ずっと同じ姿勢でいると褥瘡(床ずれ)になりますね。これはずっと圧迫された部分に血液が来なくなった結果、起こります。

血液が来るからこそ、肌は生き生きと美しくいることができるのです。

マッサージの効能

化粧品にはマッサージ料というカテゴリーあって、大昔に「小顔になる!」と空前のブームを巻き起こした1万円のクリームなんかもありましたが、これはマッサージクリームというよりも、そのマッサージ方法が素晴らしかったのです。

どんな風にすごいかと言うと、ズバリ、流して流して流しまくる!こと。

小顔と言っても骨のサイズは変わらないので、限界は老廃物で膨らんだ部分を無くすことくらいです。血流が良くなって、滞っていたものが流れていくからスッキリ小顔になるし、色ツヤも良くなって美人になると言うわけですね。

私は顔のアトピーが酷かったので、おうち整体の小顔セラピスト講座を学びましたが、コリを捉えて流すシンプルな技法で、赤みや腫れが引いていくのが面白かったです。

ちょっと脱線したので、話を戻していきますね。

ステロイドのランク分けはこう決まる

外用のステロイドは、「弱い〜最も強い」まで5つのランクに分かれていますが、このランクはどうやって決まっているか知っていますか?

実は「血管収縮作用の強さ」で分かれています。

炎症止めのステロイド。炎症を止める作用でランクが決まっているのではないの?と私はしばし疑問に思いました。でも、身体の仕組みを紐解くと「血管収縮=炎症止め」になることがよくわかります。順番にお伝えしていきますね。

ステロイドの作用

ステロイドには様々な作用がありますが、代表的なもので

・炎症を促す物質の産生を抑える
・炎症反応を引き起こす細胞の増殖を抑える
・炎症の広がりを抑える

などがあります。なぜこのような作用が起こるかと言うと、血管が収縮して血液がこなくなるからです。

こちらの記事です
アトピー解説
アトピー解説


上記の記事で炎症についてお伝えしました。炎症は治癒の過程であり、活発な新陳代謝のために血液が集まってくることで起こります。

逆に血液が来なければ炎症は起こせません。
上に書いたステロイドの作用は血液が来ないのだから当然なのですね。

また、この作用は治癒とは逆のものだということもわかりますね。
ゆえに起こってくるのが副作用です。

ステロイドの副作用

皮膚だけに限るとこんな副作用があげられます。

・ステロイドざ瘡(ニキビ)
・ステロイド潮紅
・皮膚萎縮
・多毛
・細菌・真菌・ウィルスによる皮膚感染症
・アレルギー性接触皮膚炎

どれも血流が悪いことにより起こります。(多毛はホルモン的な理由になります)

特によく聞く「赤み」は、毛細血管が脆くなり拡張することで起こります。
もっと簡単に言うと、肌が「血流不足です!」と悲鳴をあげたから、毛細血管をさらに張り巡らせる。それで血流を確保しようとするので、見た目に赤みが強くなります。

他の副作用も血液が来ないことによって、対処する力を奪われていたり、栄養不足になって起こります。本当にシンプルなのです。

蛇足ですが、私は随分前にレーシックをしているのですが、術後数時間、本当に痛かったんですよね。その理由は長らくコンタクトレンズを使ってきて、血流不足だった私の眼球は、通常は白目にしかない毛細血管が黒目まで張り巡らされたことです。それをカットしたから痛かったのですが、メガネだとこうはならないようです。

身体ってすごいですよね。このままではまずい!となれば必要な変化をしてくれるのです。

ステロイドはすり傷にも使うと良いの?

ステロイドはすり傷には使わないように、と注意があります。
理由はここでも同じ。血管収縮作用により血液が来なくなるので、免疫が落ちて細菌感染の可能性があることや、栄養不足で修復が遅れるからです。

ステロイドで白くも黒くもなる理由

ステロイドを使い始めた頃は肌が白くなったように感じられます。これも血管収縮作用によって血液量が減るために白く見えるのです。

逆に時間の経過ともに増える悩みが黒ずみです。
皮膚科などでは炎症を抑えなかったために黒ずみが起こると説明されることも多いですが、本当にそうかな??と個人的には思います。

私は30年間ステロイドを使って抑え続けてきましたが、どず黒いレベルで黒くなっていました。逆にステロイドをやめてから徐々に黒ずみが抜けてきています。

ステロイドの作用を考えると、血管収縮により血流が来ないことでくすんで見えたり、炎症を抑えられていることで、本来排出したかったものが溜め込まれた老廃物の影響と考える方が自然ではないかなと思いますが、これは私の個人的な意見です。

肌を健康にしていくために不可欠なもの

ここまでステロイドの作用と副作用、そしてその理由をお伝えしてきました。
意外とシンプルな仕組みだということが伝わっていたら嬉しいですし、それを知った上で治療法を選択してもらえたら嬉しいです。

ご自身、またはお子さんのアトピーを良くしていきたいから、様々に努力されているのは皆さん同じだと思いますが、知識不足で未来に「こんなはずじゃなかった」と途方に暮れることがないことを祈っています。

身体は常にあなたの身体にとって必要なことをしてくれています。

ステロイドとどう付き合う?私の見解

ここからは私の個人的な見解です。不要な方はスルーされてくださいね。

こちらの記事です
アトピー解説
アトピー解説


再度になりますが、こちらの記事にも書いたことをざっくりまとめると、慢性疾患であるアトピーはお腹と全身の血流不足が続くことにより起こります。

元々巡る力が弱いこともありますし、食生活やストレスによって機能が落ちることもあります。それを改善させるために、お腹も全身も血流を良くして機能を取り戻すことが改善の道となりますが、ステロイドはその逆の血管収縮作用でした。右に行きたいのに左に歩くようなものなのです。

熱も汗とともに出し切ったほうが改善が早いように、アトピーも出し切った方が結果的には改善が早いのです。

ただ漫然と炎症に耐えるのも大変なので、そこはしっかりと手立てを持っておくと良いと思います。お腹と全身の巡りを良くするには、整体がノーリスクで一番だと思っています。でも、症状がしんどい時期にこまめに通うのは大変なので、自分で出来るようになると毎日、何回でも行えるのでコスパも良いです。私はおうち整体で学びました。

食事療法などもありますが、元々機能低下している状態なので、そもそも入ってきた栄養を使いこなすことができなかったり、消化不足になることも多いです。だから直接、お腹や全身に作用する整体は理に叶っていると感じています。

また急性疾患で皮膚に炎症が出た時は理由も一過性と思われるので、ステロイドで抑えるのも良いのかなとも思いますが…。こちらもそもそも理由が一過性ならば、放っておいても炎症も落ち着いてくることになります。

どんなお薬にもリスクがあるので、それならわざわざ使うこともないかと今の私は考えています。

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