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食材の知識


元気な内臓で何を食べても消化・排出できる状態がゴールですが、アトピーが起きている排出期は気をつけると楽に過ごせる食材の要素があります。

特定の食材を避けたからと言って、大きくアトピーが改善するようなことは少ないですが、小さな要因を排除して、小さな数字の掛け算をしていくイメージです。

調子が良くなってきたら、少しずつゆるゆると管理を離れてみるのも良いでしょう。


油脂


個人的に油脂は他の項目に比べると、今でもある程度意識している部分です。

油をやめたらアトピーは良くなる、というような本もたくさん出ていますが、油脂に関しては大切なことを6点お伝えします。

1、油の抽出方法

抽出方法は大きく2種類あり、ごま油でイメージしやすいような絞って取るものと、有機溶剤で科学的に溶かし出すものがあります。

一番搾りや玉締め製法だったりエクストラバージンというような表現があれば絞って取っているものです。

特に何も書かれていなければ溶剤抽出と考えて良いです。

溶剤抽出のものは抽出の過程で有害なものが発生しやすいので、絞って取れるオイルがおすすめです。

2、オメガ3

アトピーに良いと言われるオメガ3(青魚の油・エゴマ油・亜麻仁油など)についてですが個人的にはおすすめしていません。

理由はふたつあって、まずは炎症を抑制する作用です。

そこがいいのでは?と思ったかもしれませんが、先にお伝えした通り、炎症は必要があって起こるものなので、その理由を無視して炎症だけを抑えるのは体の仕組みに沿ってないからです。

次に酸化の速さです。遮光瓶のものを冷蔵庫で保管しても1週間も持たずに酸化臭がするほど酸化が早い油です。(サプリなどもありますが安定させるための加工をしています)

酸化した油は体の負担なので、この面からもおすすめではありません。

3、油の構成

スーパーでもいろんな油が売られていますが、まずは1の抽出方法を見ること、次は油の構成を見ることです。

油はリノール酸が多いものとオレイン酸が多いものに分かれます。

リノール酸は炎症を燃やす作用があるのでアトピーが辛い時はおすすめしません。

オレイン酸は安定がよく抗酸化作用もあり使いやすいです。オレイン酸が多い油は、市販のものではオリーブオイルやバターが手に入れやすいです。

4、固形の油

・マーガリンやショートニング

通常では液体の油を加工して固形にしたものです。加工の過程でトランス脂肪酸など海外では販売禁止となるような有害成分が生まれます。消化の負担も大きいです。

・バター

乳製品にアレルギーがなければビタミンやオレイン酸も含まれた使いやすい油脂です。

・ココナッツオイル

低温で固形化してやや高温で液化します。お腹が緩くなることもあるので、身体に合うかどうか体感しながら使っていきましょう。

5、摂取について

肝心の油の摂取そのものについてです。

油分も皮膚の構成要素であること、そしてステロイドなどの有害成分は油溶性であることが多いこと(油分に溶けて排出される)からある程度は摂取した方が良いと考えています。

ただ、油分はタンパク質や炭水化物、野菜にも含まれていますので、油そのものを摂らなくても通常の食事の中に含まれることになります。

おトイレで排泄した後、水面に油が浮いていることはないですよね。

それは内臓で水と油を混ぜる「乳化」という作用が起こっているからです。

内臓が疲れている場合は、乳化が追いつかず不調につながりますので、油の摂取よりも先に整えることから始めます。

内臓が油を処理できる状態になれば、油の摂取を増やしただけで皮膚の潤いが実感できる場合も多いです。

6、買い物時の確認方法

油脂が含まれた商品の買い物をする際、商品の裏面をみると「植物油脂」と書かれていることが多いと思います。

日本の場合は詳細に規定がないのですが、固形の植物油を「植物油脂」、液体の植物油を「植物油」と記載されることが多いです。

なので植物油脂の場合はほぼマーガリンのようなもの、ということになります。アトピーがひどい時は消化の負担が増えるので、あまり多く摂らない方が良いです。

植物油と書かれた場合も何の油かはわからないので、できればオリーブオイルやバターなど原料がわかるオイル表記だとさらに安心です。

後は純粋に油脂の量も確認してあまり多いものは避けると良いです。




タンパク質


タンパク質は皮膚の原料です。排出期の生まれ変わりが激しい時はある程度意識して摂取した方が良いです。

しかし大量に摂取すると、消化不足になったタンパク質がお腹の中で腐敗しやすくなり、皮膚にも悪影響が出てくるので、適量にしましょう。

適量は自分の(またはお子さんの)手のひらを上に向けて、丸くくぼませてその上に乗るくらいの量と考えてください。(片手の手のひらに乗る分のイメージでも良いです)

タンパク質の種類は豆などの植物性から、肉、魚などの動物性となりますが、基本的にはお好きなもので摂れば良いです。

ちなみに動物性のタンパク質は植物性よりも利用効率がいいので、同じグラム数を摂っても体に変換される量は動物性の方が多いです。




炭水化物


糖質制限が流行ったこともあり、お米なども含めて積極的に糖質を避けている方も見られます。

ですが本来は糖質も体に必要なものです。特に子どものエネルギー源は糖質に限定されるので(糖代謝と言います)、お子さんの食事に関してはストイックな糖質制限は完全に不要です。

炭水化物は大きく分けると、米、雑穀、麦類、芋類と分けられます。

近年はグルテンフリーなどで小麦を避ける傾向がありますが、アトピーさんにおいてはそれ以外にも炭水化物について知っておいて欲しいことがいくつかあります。

1、お米の種類

現代のお米はモチモチしてとても美味しいですが、これは人工交配などで餅米の性質を強くしたものです。

餅米は消化に負担がかかる食材でもあるので、昔の人はお祝い事などのおめでたい時だけ限定で食していました。

また漢方の世界で餅米は糯米(コウベイ)と言われ、湿熱を生じさせる作用があるとされます。

アトピーさんが餅米を食べると熱性により痒みが増したり、ジクジクしやすい側面が強く出る場合があります。これはお正月にアトピーが悪化しやすい理由でもあります。

その餅米の特性が強い現代のお米を毎日食べていることが負担になっていることもあるので、餅米の要素が低い品種である古い品種のササニシキ系に変更してみることもおすすめです。

もしお米のアレルギー(または体感)が強いようだったらAカット米(アレルゲンがカットされています)という製品を試すことで楽になる場合があります。

小麦や芋類だけでしばらく過ごして実験してみるのも良いです。

2、玄米

自然食などで玄米がおすすめされることも多いですが、殻がついてくる分、消化力がさらに必要になるのでアトピーがひどい時は白米の方が内臓の負担は軽いです。

もちろん消化・吸収できるようになっていった場合は玄米の方が栄養素は多く摂れるので、内臓が整ったら変更しても良いでしょう。

玄米を炊くときは必ず圧力をかけるか、びっくり炊きをして殻が破れて中身がふっくらしている、消化しやすい状態に炊き上げて(パラパラした炊き上がりはNGです)、通常の倍の回数を噛んでいただきましょう。

3、雑穀

こちらも健康なイメージがありますが、多くの穀類が集まることで自分にとって合わないものが混ざるリスクが増えますし、栄養素が多いため消化力も白米より必要になります。

取り入れたい場合は、元気な時に実験しながら、合うものを食べるようにしましょう。

4、小麦

小麦でお腹が張ったり重くなったりする場合は負担になっているので控えると良いです。

パンなどに使われる強力粉は、グルテン含有率が高くモチモチしているのが特徴です。薄力粉は含有量が一番低く、お菓子などに使われ、中間の中力粉はうどんなどに使われています。

私の場合アトピーがひどかった時は、お米の方が痒みにつながる体感が強かったので、うどんをメインに生活していました。

また小麦の場合は小麦そのものよりも、輸入時の薬剤に反応している場合もあります。

海外から輸入される小麦はカビや虫の発生を抑えるため、収穫後にポストハーベスト農薬を使用する決まりになっているので、できる範囲で国産を選ぶようにしましょう。

5、芋類

食物繊維の量も多く、内臓にとって一番負担のない炭水化物です。

本当に本当にアトピーがひどい時は炭水化物を全て芋類に変更してみるのも手です。

不溶性の食物繊維になるので便の量が増しますが、硬さが出すぎたりもしますので、水分も合わせてしっかり摂りましょう。




調味料


特別な物でなくてもOKですが、シンプルな原料でできているものを選びましょう。

例えばお醤油の原料は本来「大豆、小麦、食塩」ですが、脱脂加工大豆が使われていたり、アルコールや保存料、甘味料が添加されていることもあります。

私は原材料を見て、なんかよくわからない名前だな、と思うものが入っていたら選ばないことにしています。

少しの知識を持つだけで意外と普通のスーパーの中でもそれなりに良いものが買えます。

おすすめのものは特典の愛用品の中にまとめています。



野菜・果物


ここまでの食材と違うのは「旬」があることです。

体を冷ましたり温めたり、湿気をつけたり利水(排出)させたりと、旬の食材にはその季節の身体に合った作用が自然と備わっています。

旬のものは手頃なお値段で手に入りますし、何も考えなくても体を調整してくれるので助かります。自然って本当にすごいです。

◎調理方法について

加熱したものは体を温める作用が強くなり、生のものは冷ます作用が強くなります。

どっちがいいということではなく、夏は生のものを増やす、冬は加熱したものを増やすなど、季節の身体に合わせていくことが大切です。

それは体の声を聴きながら「食べたいな」と思うものや調理法を選んでいくと自然とそうなります。夏は生のきゅうりを齧りたくなり、冬はお鍋をいただきたくなりますよね。

ただ加熱調理は酵素やビタミンが破壊されてしまうことが多いので、壊さずに摂取できるよう、生のものもゼロにはしないと良いです。

冬など生だと体が冷えると感じる場合は、塩揉みしたりピクルスやお漬物のようにして、やや温性を持たせてあげると良いですよ。



甘い物


基本的には一般的におやつとして出てくる量でしたら問題ないです。

個人的に甘い物を選ぶときに気をつけているのは砂糖よりも、油脂の部分と、合成甘味料が入っているかどうかです。

加工油脂が消化の負担になる場合が多いと感じているのと、人工甘味料については味が好きじゃないのもありますが、長期的な影響がまだわかっていないので、極力避けるようにしています。(でも絶対にゼロに!とは思っていません)

砂糖の精製について、例えば、白砂糖と黒糖と比べたときに、血糖値の上昇の面では、少しの差しかないと言われます。

ただ精製されていないものはミネラルが残っていたり、吸収が白砂糖に比べると少し穏やかだったりするので、選べるシーンでは精製されていないものを選ぶと良いと思います。

ちなみに我が家では、ほとんど甘味を使うシーンがないですが、使う時は蜂蜜(1歳未満は禁止です)が多くて、他に常備しているのは甜菜糖(味が好き)です。



添加物


以前は完全無添加の生活をしていましたが、それでアトピーが良くなったかというと全くそんなことはありませんでした。

ただ積極的に摂りたいものでもないので、我が家では難しいことは考えずに、商品の裏面を見て、よくわからないカタカナの名前の材料がたくさん並んでいるような製品は選ばないようにしています。

こちらも長期的な影響がわからないということもありますが、私の場合は、単純に変な味がすることが多くて「美味しくないから」という理由の方が強いです(食いしん坊ですね笑)




牛乳と植物性ミルク


牛乳については諸説ありますが、アレルギーだらけの私がなんと無反応の食材です。

アレルギーがあるならもちろん避けたほうが良いですし、お腹が下りやすくなるなどの体感がある場合も同じです。

カルシウム補給として牛乳の摂取を考えるなら、牛乳のカルシウムはむしろ身体のカルシウムを奪う構造になっているので、小魚などを検討した方が良いです。

牛乳の代わりに豆乳やオーツミルク、アーモンドミルク、ライスミルクなど植物性のものを推奨されることもありますが、品質を安定させるための添加物や、満足感を足すための油分が配合されていたりするので、飲んだ後のお腹の重さなど体感を軸に選んでいけると良いです。



水分


水分不足は毒素を排出させるための材料不足となります。お茶類は利尿作用があるものがほとんどで、逆に水分を奪ってしまうので、ただのお水がおすすめです。

どうしても味が欲しい場合はカフェインなどを含まないお茶を選ぶと良いです。

以下は食事以外で摂取したい水分の目安量です。年齢別で参考にしてください。

1〜4歳 約 800 mL
4〜7歳 約 900 mL
10〜13歳 約 1,200 mL
15歳〜 約 1,500 mL



体重から計算する方法もご紹介しておきます。

体重×0.03=平常時の水分補給目安(50キロなら1.5リットルになります)

気温(発汗量)や体の状態によっても必要量は変わってきますので、夏場は発熱時はしっかり増やしたりなど臨機応変に対応しましょう。



マインド


食に関する知識的なことを色々と書いてきましたが、「楽しく感謝していただく」こともとても大切です。

どんなに良いものでも、「毒にならないかしら…」と緊張状態で食べれば消化力が落ちますし、多少良くないものだったとしても、「美味しいね!楽しいね!」と食べれば消化力が上がり、問題なく消化・排出ができるかもしれません。

日常の中で無理なくできる範囲で整えることも大事。そして外出したりイベントの時には思いっきり楽しむことも大事です。

毒を摂ってしまったから、後でリセットしないと…と、そんな気持ちを持つ必要はないのです。

アトピーを治すことが生きる目的にならないよう、日々の尊い経験も大切にしながら過ごして欲しいと思っています。








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