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長男のリバウンド①

小学生の頃に起きた身体の変化

長男はアトピー改善後、しばらくの間とても安定した状態が続いていました。
肌はスベスベで、日常生活で困ることもほとんどありませんでした。

ところが小学校中学年の頃、
腕に小さなポツポツとした湿疹が現れました。

炎症が広がっていった経過

最初は目立たない程度だった湿疹が、
数日のうちに腕から肩にかけてつながり、
ひとつの大きな湿疹のようになっていきました。

腕の付け根は皮膚がむけ、滲出液が出て、
乾くと大きなひび割れが入り、
腕を伸ばすだけで強い痛みを感じる状態でした。

本を取ろうとした瞬間に痛みが走り、
思わず泣いてしまったこともあります。

親としての受け止め方

見た目はかなり強い炎症でしたが、
私は必要以上に不安にはなりませんでした。

「今、身体が調整の段階に入ったのだな」
そう受け止め、
炎症を無理に抑え込もうとはせず、
お腹と全身を整えるケアを中心に行いました。

当時はまだ私自身に漢方への期待も残っていたため、
少量の漢方を併用しましたが、
基本は身体全体へのアプローチです。

結果として起きたこと

施術を続けるうちに、
炎症は約1週間ほどで自然に落ち着きました。

強い炎症だったため、
傷跡が残る可能性も考えていましたが、
結果的には跡形もなく、
元のなめらかな肌に戻りました。

この出来事は、
「強く出る症状=悪化」と
一概には言えないことを、
改めて実感する経験となりました。




長男のリバウンド②

高校生になってからの選択

二度目の出来事は、高校生の頃です。

生活の変化と症状

アルバイトを始め、
洗い物をする機会が増えたことで、
手首から先に湿疹が出るようになりました。

いわゆる「主婦湿疹」と言われる状態です。

薬を使っていたことを知った日

ある日、
手の状態が急にきれいになっていることに気づき、
「何かした?」と聞くと、
皮膚科を受診し、薬を塗っているとのことでした。

その薬がステロイドでした。

話し合いの時間

長男は乳児期に、
ステロイドで強い反応が出た経験があります。
そのため、薬に対する耐性は
平均より低い可能性があると感じていました。

洗剤という明確な原因がある症状に対して、
薬を使うメリットと、
将来的な影響の可能性について、
時間をかけて話し合いました。

・薬がしてくれること
・症状が抑えられる仕組み
・その先に起こりうること
・使わない選択をした場合の道筋

思春期で、
見た目を気にする気持ちが強い時期でもあります。
その気持ちも否定せず、
すべて含めて共有しました。

決断は本人に

最終的に私は、
「どうするかはあなたが決めていい」
「本気で身体と向き合うなら、私は全力で協力する」
と伝えました。

長男は考えた末、
「今回は薬をやめる」と決めました。

経過をどう見るか

薬をやめると、
当然ながら一時的に症状は戻ります。

施術を続け、
2週間ほど経った頃、
長男は自分の手を見てこう言いました。

「前より、ちゃんと良くなってる」

その時、
ツルツルの完成形ではありませんでした。
でも彼は、
他人と比べるのではなく、
2週間前の自分と比べて評価していました。

その姿勢に、
私はとても大切な成長を感じました。




半年後に起きたリバウンド

身体がもう一段階、動いたと

それから半年ほど経ったある日、
長男は血相を変えて帰ってきました。

腕を見ると、
滲出液を伴う強い湿疹が、
腕の付け根まで広がっていました。

本人はかなり動揺していて、
「病院に行った方がいいのでは」
「自分はどうなってしまうのか」
と不安を口にしていました。

選択肢を残した関わり方

私は、
今起きていることについて説明し、
病院に行くという選択も含めて、
どうするかは本人に委ねました。

その日は施術を行い、
長男は次第に落ち着いて眠りにつきました。

身体の反応

翌日になると、
炎症は前日より明らかに軽減していました。

結果的に医療機関は受診せず、
数日かけて、
身体の力で回復していく過程をたどりました。

この経験を通して長男は、
・薬がしてくれること
・薬を使わない時、身体がどう動くのか
その両方を体感することになりました。




この経験から感じていること

身体は一生付き合っていくものですが、
私たちは意外と、
その仕組みを知らないまま過ごしています。

親が身体の捉え方を学び、
それを押し付けずに共有できると、
子どもは体験を通して
「考え、選び、引き受ける力」を育てていきます。

現在、長男は成人し一人暮らしをしていますが、
健康に関する判断も、
自分で考えて行動しています。

正解を教えることよりも、
一緒に考え、体験し、対話すること。
その積み重ねが、
生きる力になっていくのだと感じています。

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