機能改善と実践計画
機能改善と実践計画
機能改善
アトピーは、体の中で処理しきれなかった負担が、皮膚という“最終的な排出ルート”に回ってきている状態です。
そのため、アトピー改善の本質は皮膚だけを見るのではなく、内臓の働きを取り戻すことにあります。
ここで多くの方が思い浮かべるのが、
・乳酸菌などの腸内環境サプリ
・体にやさしそうな食事法
だと思います。
もちろん、これらが無意味というわけではありません。
ただ、私自身の経験や、これまで出会ってきた多くのアトピーさんのお話を聞く中で、
それだけでは改善が難しかったという声が非常に多いのも事実です。
なぜなら、内臓の機能低下は腸内細菌や食事内容だけで決まるものではないからです。
内臓が「うまく働けない」状態とは
もう少し具体的に言うと、内臓そのものが緊張し、硬くなり、本来の動きや柔軟性を失っている状態が関係しています。
これは少し想像してみると分かりやすいのですが、たとえば肩こりがひどいとき。腕を回そうとしても可動域が狭くなりますよね。
それは、筋肉や組織がぎゅっと硬くなり、しなやかに動けなくなっている=機能低下している状態です。
同じことが、内臓でも起こります。
内臓も筋肉や膜で支えられ、常に動きながら働いている組織です。その組織が緊張し、硬くなると、消化・吸収・解毒・排泄といった働きが鈍くなってしまいます。
「硬さ」の正体は血流不足
この「ぎゅっと硬い状態」の大きな原因のひとつが血流不足です。
イメージしやすい例として、ビーフジャーキーを思い浮かべてみてください。水分が抜けて乾燥した組織は、硬く、しなやかに動くことができません。
けれど、そこに水分が行き渡れば、柔らかさが戻り、動きやすくなります。
肩こりが改善すると腕が大きく回せるようになるのと同じで内臓も、
・血流が戻る
・水分が届く
ことで、本来の動きと働きを取り戻していきます。
内臓が機能していた「元の状態」を思い出す
「そんなことで本当に変わるの?」と思う方もいるかもしれません。
でも、アトピーが出る前のあなたの体は、皮膚から排出しなくても済んでいた状態だったはずです。
そのときは、内臓がきちんと働き、体の中で処理が完結していました。
ところが、
・日常の動作や姿勢
・呼吸の浅さ
・慢性的な緊張やストレス
などが重なり、内臓に滞りが生まれ、徐々に硬くなり、機能低下が進んでいった。
だから、やることは逆です。
滞りを取り除き、血流を取り戻す。それだけで、肩と同じように内臓は勝手に働きを思い出します。
血流が戻ると起こること
血液が届くということは、
・水分
・酸素
・栄養
が届くだけでなく、老廃物の回収もスムーズに行われるということです。
その結果、細胞は活性化し、内臓の機能は自然と底上げされていきます。
これは、特別な負担もなく、無理もなく、デメリットのほとんどない方法です。
全身で起こる変化
さらに、この変化が内臓だけでなく全身に広がったらどうでしょうか。
血流が改善し、代謝が促進され、排出も回復もスムーズに進む。
その結果として、皮膚に無理に排出させなくても済む体へと、少しずつ戻っていく。
アトピー改善は、何かを足していく作業ではなく、本来の働きを取り戻すための環境を整えること。
とてもシンプルで、体にとって自然な道だと私は感じています。
攻めの管理と守りの管理
アトピー改善では、攻めと守りのバランスが重要です。
攻めの管理とは、身体そのものを変えていくためのステップです。先にお伝えした機能改善の仕組みに沿って実践していきます。
そして守りの管理とは、現状の繊細な状態を刺激しすぎないためのステップです。プラスの思考ではなく、マイナスの思考が重要になります。
では具体的な方法に入っていきましょう。
現状を正しく把握する
「改善チェックリスト」(スプレットシート)をコピーして自分専用にして使います。
1、現状を書き込みましょう。(できるだけ具体的に書きます。)
皮膚の状態(部位、見た目、痒みの度合い)
睡眠(何時から何時 起きる時間)
便(何日に何回、色、形、柔らかさ)
尿(1日に何回、色、量)
汗(直近1年間の春夏秋冬で覚えている範囲で書き出す)
朝食(主な内容、量、思うこと)
昼食(主な内容、量、思うこと)
夜食(主な内容、量、思うこと)
間食(主な内容、量、思うこと)
現在取り組んでいる改善方法
スキンケアの有無(内容も)
2、これまでを振り返ります。
1.これまでやった改善方法
2.良かったこと
3.悪かったことも
書き出しましょう。ここまでで現状の洗い出しが完成です。
3、自分だけの具体的な実践計画を立てましょう。
まず【自分が理想とするアトピー改善の在り方】を具体的にイメージします。
それぞれに理想の姿は違うはずです。
◎できるだけストイックに取り組んでみたい
◎家族もいるので調和を大事にしたい
◎自分が苦しくならないようにしたい
◎みんなで笑顔でいられる環境にしたい
まずはそれを想像しながら
4.理想のスタイル
を記入します。
では実践の準備に入っていきます。
教科書の改善実践編をまずは1巡読んでから以下を書き出します。
5.修正点を洗い出す(これまで取り組んで良かったこと悪かったことを踏まえて)
6.プラスすることを決める(実践の中からできることやりたいことをピックアップ)
7.マイナスすることを決める(今取り組んでいることでやらないことも決める)
できた実践計画は冷蔵庫など目につくところに貼るとより良いです。そして1週間に1回ほどチェックをしていきます。実践と修正を繰り返していきます。
やりたい人は毎日チェックでもいいですし、3日に一回などのペースでも良いです。いずれにしても数日で終わるものではないので、客観的に大きな流れとして把握できる状態であればOKです。
これを積み重ねて1ヶ月前の状態、3ヶ月前の状態と比較して評価していきましょう。