思春期以降のお子さん
子どもが小さいうちは、ケアをしたり、食事を整えたりといった関わりが比較的しやすいものです。
けれど、思春期以降になると、ご本人の世界観や価値観がぐっと強くなり、同じ方向を向くことが難しくなる場面も出てきます。
これは、前章でお伝えした「家族や周りの協力」ともよく似ていますが、近道はなく、やはり丁寧に向き合っていくしかありません。
子どもから見れば、それまでの「家の中の当たり前」から、急に変化を求められる状態になることもあります。
特に食事に関しては、「食べたいものを、食べたいだけ食べたい」という肉体的な欲求が強くなる時期でもあります。
そんな中で大切なのは、コントロールすることではなく、
「なぜ今、こういうことを始めたのか」
「なぜ、この方法だと思っているのか」
を、少しずつ伝えていくことです。
理解は、時間をかけて沁みていけば十分です。焦らず、押し付けないことが何より大切だと感じています。
特典の中でもお伝えしましたが、長男のアトピー改善の中で、彼が高校生のときに、再びステロイドの離脱を経験することになりました。
そのときは、夜中まで何度も話し合いました。「言うことを聞かせる」のではなく、これから先に起こり得る、あらゆる可能性について話をしました。
薬を使い続けた結果、私のように心身ともに限界を迎える未来もあり得ること。一方で、もしかしたら、比較的穏やかに離脱できる可能性も、ゼロではないかもしれないこと。
ただ、今から手を打っておくことが、結果的に一番ローリスクなのではないか、ということ。
その上で私は、こう伝えました。
「あなたが自分の体と本気で向き合うなら、私も本気で協力する。」
言葉の選び方や伝え方は、家庭環境やお子さんの性格によって、最適解が変わります。
けれど、母が真剣に向き合っている姿勢や、我が子のために学び続けていることは、必ず子どもにも伝わっていきます。
どうか急がず、待ちながら、「今の自分にできること」に集中してみてください。その積み重ねが、やがて親子の対話の土台になっていきます。