ストレスマネジメント
ストレスとアトピーは、非常に密接な関係があります。
実際、普通の皮膚科を受診して「悪化しました」と伝えると、「最近ストレスがかかるようなことはありましたか?」と聞かれることは少なくありません。
それほどまでに、ストレスと症状の関係は一般的にも知られています。
また実際の傾向として、アトピーを持つ方はとても真面目な気質の方が多いと感じています。あるいは、アトピーっこの親御さんが几帳面で、責任感が強いケースもよく見られます。
真面目であるがゆえに、他の人よりも物事を深く受け取り、結果としてストレスを感じやすくなってしまうことがあるのです。
対処療法にならないために
一般的なストレス対処法として、アロマ、ハーブティー、森林浴など、さまざまな方法が紹介されています。
これらはとても良い方法ですが、基本的には「すでに生じてしまったストレスへの対処」です。
私たちは日々生きていれば、必ず何らかのストレスにさらされます。そうなると、常に対処に追われ続けることになってしまいます。
では、環境そのものをストレスフリーに整えればよいのかというと、誰とも関わらず、どこにも属さずに生きていくことは現実的ではありません。必ず、どこかでストレスは発生します。
ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
同じ環境にいても、強いストレスを感じる人もいれば、まったく気にしていないように見える人もいます。
この違いを生むのが、「物事の捉え方の違い」です。
捉え方は性格によるもの、生まれつきのものと思われがちですが、実際には、日々見聞きしているもの、触れている価値観によって、少しずつ変化していきます。
つまり、捉え方は「日々の蓄積によって育つもの」なのです。
かつての私は、ストレスを生み出す考え方の塊でした。いつも何かに怒っていて、いつも何かに不満を抱えていました。
そして、アトピーを持っている自分を「不良品のような存在」だと、無意識に決めつけていました。
しかし、体の真理を体感し、心の在り方を整えていく中で、私の中の捉え方は大きく変わっていきました。
ここでお伝えしたいのは、「無理やりポジティブに考えましょう」ということではありません。
本来の仕組みや成り立ちを、ありのままに知っていくと、結果として、自然と捉え方が変わっていくということです。
価値観を決めるもの
私たちの価値観は、どこから生まれてきたのでしょうか。
「ツルツルの肌が良い」「こうあるべき」という理想像は、誰が決めたものでしょうか。
目の前の人、出来事、症状をどう受け取り、どう捉えるかは自分次第です。そして、その捉え方は、次の世代や周囲へと受け継がれていきます。
ストレスがかかった時に考えたいこと
西洋医療の現場でも、不調があるとすぐに「ストレス」という言葉が使われます。
「ストレスがあるんじゃない?」と聞かれて、「全くありません」と言い切れる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。多くの人が、何かしら思い当たる節がありますよね。
ちなみに、ストレスの原因として最も多いのは「人間関係」、次いで「仕事の量や質」だと言われています。
ただし、同じ環境にいても、ストレスの感じ方は人それぞれです。トラブルが起きた時、強く怒る人もいれば、気にしない人もいる。
これは、出来事そのものではなく、その人の心がどんな反応をするかによって起こる違いです。
つまり、原因が存在しても、それが実際に「ストレスになるかどうか」は本人次第なのです。日々を楽に過ごすためには、この仕組みを知っておくことがとても大切です。
ストレスを感じたとき、その中にどっぷりと溺れるのではなく、
「…ああ、私は今、嫌だと感じているんだな」
と、少し距離を取って眺めてみてください。
それを繰り返していくと、ストレスの原因そのものとも、自然と距離が取れるようになります。
俯瞰して見られるようになると、感じ方が変わったり、今まで思いつかなかった解決策が浮かんできたりと、日常の見え方そのものが変わっていきます。
優しい種
「ストレスがあるから仕方ない」と片付けてしまうのは、本当にもったいないことです。
なぜなら、ストレスが軽減されるということは、日常を眺める視線が、少しずつ優しくなっていくということだからです。
その優しさは、自分自身へ、そして周りの人や環境へと自然に広がっていきます。
結果として、自分の周囲の空気そのものが柔らかくなり、さらにストレスを感じにくい循環が生まれていきます。
良い循環は、途切れることなくつながっていくものです。
できる範囲で構いません。今日から、自分に向けて、そして周りに向けて、小さな「優しい種」を蒔いていきましょう🌸