zisen

潤いという名の迷い


基本的にアトピー性皮膚炎は内因性の病気です。

しかし皮膚科でアトピーと診断されても外因性が強い場合もあります。

外因性が高い場合とは、コスメのCMでも聞く「乾燥性敏感肌」のようにただ乾燥していて、そこに刺激が加わりやすい状態にあるということです。

後者の場合はスキンケアをして状態が落ち着く可能性もありますが、そもそも「なぜ乾燥しているか」というと、それも血流不足(潤いの原料不足)から起こっています。

スキンケアも根本解決ではなく対処療法なので、血流促進していくことが改善の基本となります。

内因性の場合は、内側の話なので外から保護しても意味がないことと、出口を塞ぐことで改善(代謝)がむしろ遅くなるという理由で、スキンケアが負担になる可能性が高いです。

私は以前、たくさんの保湿を試してきました。でも合うものがありませんでした。

それでコスメの自作までするようになったのですが、どれだけ良い原料を集めても、ぴったりの保湿剤を作ることはできませんでした。

今になって思うのは、保湿剤が合っていなかったのではなく、「保湿そのもの」が合っていなかったということです。

そしてこれは私にとって保湿が合わなかったということでもなく、「その時期の私に」という枕詞が必要になります。

皮膚を使った排出をしていなければ、保湿することで働きを妨げるということも、ほとんどありません。

妨げていなければ、身体は「不快のサイン」は出しません。

内因性の場合も全身の代謝を促していくことが基本となり、そのためには血流が必要になります。

結果的には内因性であっても外因性であっても、「根本改善のために取り組むことは同じ」ということになります。


美容家の最終手段


ここでエピソードをひとつお伝えします。

私はかつて美容部員をしてたほど、本来はコスメが大好きです。今も、コスメの世界観はキラキラしていて、あら素敵♡なんて、思わせてくれたりします。

サブスクで美容雑誌を読むことがあるのですが、数年前にその美容雑誌の中で、肌トラブルが起こった時、どうしてる?というようなテーマがあり、そこで私は衝撃を受けました。

ここ数年、美容家として大活躍されているお二人がいます。そのお二人ともが、「全てのコスメをお休みして何もしない。肌断食をする。」と。

私は「うん、それが一番よね」と思ったと同時に「いやいや、美容雑誌で何を言ってるんだー!これがよく通ったな…!」と驚きました。

でも、それ以降、同じようなテーマが出ても、お二人とも「コスメで解決している」と、様々なコスメをおすすめされています。

きっとNGが出たのですよね。美容雑誌の成り立ちを考えれば当然のことです。

このように、お金を生み出さない真理はかき消されてしまうものです。自分で目を開いて体得して選択していくしかないのです。



“守るケア”が育てた依存


続きのような内容になりますが、赤ちゃんは生まれてすぐからしっかり保湿しましょうという考え方が主流になってしばらく経ちます。

長男を出産した2005年あたりの時代は、このような考え方はなく、むしろ赤ちゃんは何もしなくてもツルツルモチモチだよねという感覚でした。

そもそもですが、この流れは化粧品会社主導で進められた研究やマーケティングによって作られました。

保湿が一般的になってから、アトピー患者が3割減とのデータもあるとのことですが(これも化粧品会社の研究結果です)、先に書いたようにアレルギー人口は増加の一途です。

もしかしたら前項の乾燥性敏感肌には、寄与しているかもしれません。ですが同時に、皮膚の機能は自活をしたことがないまま育つことになります。

年々、体の面での保湿依存や、心理面での保湿が当たり前という感覚は強くなり、化粧品会社は男性も含めて永遠の顧客獲得となります。

さらにこの章を書くにあたって調べ物をしていて、悲しい情報を見つけてしまいました。

以前お世話になった化粧品会社が、子どもに自発的なスキンケア習慣をつけるための様々な施策をしているそうです。

未就学児対象に、スキンケアの必要性を絵本で読み聞かせたり、食後、着替えなどのタイミングで、自分で保湿できる環境を整えることを実施した結果、各家庭での保湿習慣が定着したそうです。

中には「注意すべき成分」を含むスキンケアもあり、個人的には恐怖を感じることもあります。ますます、私たちは自分で賢く選択する力を持たなければなりません。







記事URLをコピーしました