改善と挫折を分ける思考フロー
アトピー改善に必須の思考フロー
この章では、アトピー改善に必須となる思考の流れについてお伝えします。主にマインドの部分になりますので、ぜひ繰り返し読み返していただきたい章です。
これまで多くのアトピー改善をサポートさせていただいた中で、私が強く感じていることがあります。それは、最終的に結果を分けるのはマインドであるということです。
どれだけ正しいやり方やノウハウを知っていたとしても、途中で軸がブレたり、やり切る覚悟が持てなければ、改善の道はどこかで止まってしまいます。
この教科書で学んできた内容は、あくまでも「武器」です。どんなに良い武器でも、使わなければ持っていないのと同じです。
以前お世話になった先生が言った、さまざまな療法を渡り歩く人=「渡り鳥さん」という表現。
これはきっと、アトピー改善で迷ってきた多くの方に、思い当たる表現ではないでしょうか。
この章では、渡り鳥を卒業し、自分の足で進み、自走・自活していくために必要な考え方をお伝えします。
うまくいく人といかない人の違い
これまで多くのアトピー改善をサポートする中で、確信していることがあります。
情報は世の中に溢れていますが、その中で実際に改善を進めていく人と、そうでない人がいるということです。
まずは、失敗しやすい人の特徴です。
- 焦りが強い
- すぐに軸を見失う
- 過去の自分ではなく、他人と比較する
- 悪いところばかりに目が向く
- 実践よりも情報収集に時間を使ってしまう
どれかひとつでも当てはまったら、少し注意が必要です。これらはどれも、改善を大きく脱線させる力を持っています。
一方で、うまくいく人の特徴です。
- 長期目線を持っている
- 軸がブレにくい
- 過去の自分と比較する
- 良いところを見つけるのが上手
- 行動・実践が早い
改善が着実に進んでいく方々は、まさにこの特徴を持っています。とはいえ、最初からすべてができている人はいません。
今までの渡り鳥スタイルから、少しずつ、どっしりと根を張る大木になっていけばいいのです。
日々できる実践の内容や分量は、人それぞれで構いません。改善チェックリストに書き出した内容を実践し、定期的に見直す。この繰り返しだけで十分です。
体の改善は、勉強やビジネスのように計画通り一直線には進みません。停滞と感じる時期や、一見悪化したように感じる排出の時期もあります。
短期で見れば波打つグラフですが、長期で見れば、必ず右肩上がりになっていきます。
間違いないのは、変化は実践の先にしかないということです。
挫折しない正しい行動計画の立て方
ナビをセットしてから目的地に向かうように、体の仕組みと道のりを理解したら、あとは進むだけです。
ただし、実践の中では「やってみないと分からないこと」が必ず出てきます。
お子さんのアトピー改善でよくある例
- 呼吸法や巡りケアの時にじっとしてくれない
- すぐ散らかって、掃除しやすい環境が作れない
- お肉ばかりで野菜を食べない
- おやつが好きすぎて量が増える
大人アトピーでよくある例
- セルフケアを忘れてしまう
- 気力が湧かず片付けができない
- つい食べすぎてしまう
- 甘いものへの欲求が強すぎる
- 何事も続かない
こうした時に、「〇〇ができなかった」と落ち込んで実践をやめてしまうのは、本当にもったいないことです。
そんな時にやってほしいのは、たった二つです。
① まずは「できたこと」を見つける
できなかったことがあっても、必ずできたこともあります。そこにまず◎をつけてあげてください。それだけで、十分に大きな一歩です。
② 次に「アレンジ」を考える
100点を目指さず、続けられる形に変えていきましょう。
ほんの一例ですが、例えば子どもの場合、
- じっとしない → 寝ている時にやる
- 逃げる → 夢中になっている隙にやる
- 散らかる → 1ヶ月単位で物が減ればOK
- 野菜を食べない → 煮汁だけでもOK
- おやつが増える → 買い置きを減らす
大人の場合も同じです。
- 片付けられない → ひとつだけでOK
- 食べすぎる → 具沢山スープならOK
- 甘いもの → 少量をじっくり味わう
- 忘れる・続かない → 目につく場所にメモ
こうした切り替えができるほど、実践はどんどん楽になっていきます。
ゼロ×ゼロはゼロですが、10点でも3点でも、掛け算になれば確実に積み上がります。
大切なのは、目標達成より行動達成を評価すること。小さな行動の掛け算を、焦らず続けていきましょう。
改善のために必要なこと
ここからは、私自身の想いを中心に書きます。
「最後は信念だ」
これは、私の整体の恩師の言葉です。当時はぼんやりと聞いていましたが、今は心からそう思います。アトピー改善も同じです。
あの人がこう言っていたからやる。
別の人がこう言っていたからやめる。
かつての私は、そんな行動を繰り返し、改善の糸口すら見えませんでした。私自身も、改善が始まった瞬間にすべてが腑に落ちたわけではありません。
当時は改善のためのロジックもなく、とにかく実験の連続でした。
その中で削ぎ落とされ、残ったもの、必須なものが組み合わさって、今のサポートがあります。そして技術以上に残ったものが「信念」です。
発信をしているとPR案件の依頼が来ることもあります。正直、お金にはなります。それでも、本当に良いと思えないものは発信してきませんでした。
それは、「モノに頼る改善」が迷子を増やすことを、自分自身がよく知っているからです。
本来体を変えていくためには、繰り返しお伝えしてきた「巡る体をつくること」が最重要です。それは一見すると地味で、分かりにくいことかもしれません。
でも、本質はいつも抽象的です。だからこそ、繰り返し伝え続ける必要があると思っています。信念があるからこそ、10年以上続けることができました。
あなたの信念は何でしょうか。
最初は細くて構いません。経験と実践が、その軸を太くしてくれます。
改善が進む人に共通している思考法
改善が進んでいく人には、ひとつの共通点があります。それは、思考がとてもシンプルだということ。
余計な知識が少ない人ほど、軸が早く太くなることが多いです。知識が多いと、自己流の取捨選択や効率化を始めてしまいます。私も長くこのパターンでした。
素直さと実践量。これが、改善速度を大きく左右します。
スマホで検索するより、深く呼吸をする。ひとつモノを片付ける。水を一口飲む。
それだけで改善は前に進みます。
足し算ではなく、シンプルに。迷ったら、思考を戻しましょう。
改善と幸福度の関係
アトピーが気にならない生活とは、どんなものでしょうか。
私自身、以前は改善のイメージを「人目を気にしなくていい」ことばかりを想像していました。
でも、条件付きで自分を愛することは、本質ではありません。
アトピーは、体の懸命な働きです。それを認められたとき、症状の有無に関係なく自分を愛せるようになります。
もう10年以上前、長男が肘の炎症を見て「僕の体、今、頑張ってるんだね」と言いました。
その時、「ああ、これが一番大切なんだ」と心から思いました。
本質的なアトピー改善は、皮膚だけで終わりません。
人生全体に広がるギフトになります。ぜひ、その視点を持っていただけたら嬉しいです。