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子どものアトピーの場合


自身のアトピーの場合に書いた内容を前提しますが、子どものアトピー改善の場合、大きく違う点があります。

それは、親は子どもの「体感」を直接感じることができないという点です。

大人の自分自身であれば、

・今日はムズムズが強い
・昨日より楽
・これは合っていない気がする

といった微細な変化を、自分の感覚として捉えることができます。

ここで体感の代わりに親ができることは「観察」 です。



観察という軸


東洋医学は「観察の医学」と言われます。(一方、西洋医学は「解剖の医学」と言われます。)

たとえば漢方薬。生薬を組み合わせ、煎じて飲ませてみる。そして、その後の体の変化をじっくり観察する。

この 試す → 観る → 調整する という積み重ねによって、数えきれない処方が生まれてきました。

アレルギーのように、

・一食で赤くなる
・呼吸が苦しくなる

といった 極端に合わない反応は、比較的すぐに分かります。

しかし、体質改善となると変化はとても緩やかです。だからこそ、短期間で結論を出そうとすると、迷いが増えてしまいます。

私は、何かを

・やめてみる
・足してみる

といった実験をする場合、3ヶ月を一つの目安にしています。

これは、細胞が大きく入れ替わる周期がおよそ3ヶ月と言われているためです。もちろん個人差はありますが、焦らず、じっくり観察しながら進めていきましょう。



声かけが変わると、世界が変わる


「掻かなきゃ治る」

医師や周囲の大人から、こんな言葉をかけられた経験はありませんか?

私は子どもの頃、何度も言われました。そのたびに、心の中で「それで済むなら、この世にアトピーの人はいないだろうな」と思っていました。

ただ、見ている側の気持ちも、大人になってから理解できるようになりました。

自分が母親になり、掻きむしる子どもを目の前で見ると、「自分で自分を傷つけているように見える」その姿が、とても切なく感じました。

アトピーを知っている私ですらそう感じるのですから、アトピーを経験していない親御さんが、そう思う気持ちはとてもよくわかります。

でも、この教科書に書いている仕組みが腑に落ちてくると、自然とその見え方そのものが変わっていきます。



アトピーは「掻くことで進む」回復でもある


アトピーは、掻くことで血流不足が解消され、古くなった皮膚がボロボロと剥がれ、細胞の入れ替わりのスピードが上がる、という側面を持っています。

まずは「アトピーは体の正しい働きの一部である」という捉え方に、親自身が立ち戻ること。

その捉え方が変わると、子どもへの声かけは、驚くほど自然に変わっていきます。



実際に変わっていった声かけ

  • 「掻いていいよ」
  • 「体がちゃんと働いているね」
  • 「〇〇ちゃんの体はすごいね」


私の生徒さんたちも、声かけが変わることで、子どもたちの皮膚だけでなく、心まで変化していく体験をされています。

子どもたち自身が、こんな言葉を口にするようになります。

  • 「俺の体、すごい!」
  • 「わあ、ここ良くなってる!」

他の子にアトピーを指摘されても、

「うん、私の体は出せる体なの!」

と答えられるようになる子もいます。



アトピーが「ギフト」になる瞬間


私たちは知らず知らずのうちに、「できる」「できない」「治っている」「治っていない」と、条件付きで自分や子どもを評価してしまいがちです。

でも、幼い頃から

・自分の体の仕組みを知り
・変化を体感し
・ありのままの状態を評価できる軸

を持てたとしたら。

アトピー改善の過程は、単なる「治療」ではなく、人生の土台を育てるギフトにすらなります。

ぜひ、その変化を親御さん自身も一緒に楽しんでいただけたらと思います。







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