アトピー陰陽五行養生
アトピー陰陽五行養生

アトピー体質の人は、皮膚のバリアだけでなく、自律神経・免疫・ホルモン・感覚の切り替えが季節の変化に置いていかれやすい傾向があります。
陰陽五行の季節養生は、「治すために何かを足す」のではなく「今の体がついていけていない流れに、そっと合わせ直す」ための考え方です。
陰陽五行では、一年の流れを「春・夏・長夏・秋・冬」に分け、それぞれの季節に特に働く五臓(肝・心・脾・肺・腎)があると考えます。
このページでは、
- 季節ごとの体の役割
- それが乱れたとき、アトピーにどう出るか
- そこから何を意識すればよいか
をひと目で理解できることを目的とします。
ただし、重要な注意点
①「その臓だけが悪い」とは限らない
五行は単独で働きません。
春に悪化する → 肝が弱い
でも実際は肝を支える腎が弱い、というケースもあります。
② 生活歴・治療歴でズレることもある
- 長年のステロイド使用
- 冷やしすぎ・温めすぎ
- 無理な養生・食事制限
これらによって、
- 本来の弱点とは違う季節に悪化する
- 五行の関係が歪んでいる
こともあります。「参考にするが、決めつけすぎない」が基本姿勢です。
アトピーが悪化しやすい季節は、自分の体が一番がんばりきれなくなるタイミングです。それは、五行でいう「弱さ」というより、一番負担が集中しやすい臓のサインと考えるとよいです。
さらにお薬を使っている場合、また離脱してすぐの急性期はいずれにしても、ありのままの状態ではないので、あまり深く受け止め過ぎずに、季節の養生として無理なく取り入れられる部分を実践していきましょう。

季節と五臓の働き(アトピー視点)
🌱 春|木|肝
テーマ:巡らせる・切り替える
春は、冬に溜めたものを外へ動かす季節です。
肝は、気や血の流れ、自律神経の切り替えを担います。
この働きが乱れると、
- かゆみが急に強くなる
- 赤みやブツブツが出始める
- イライラしやすくなる
👉 炎症が立ち上がりやすい季節
養生の方向性
出そうとしすぎない/無理に動かさない/新しいことを増やさない
おすすめの食べ物
- 青菜(菜の花・小松菜・春菊)
- 苦味のある山菜(ふきのとう・タラの芽)
- 柑橘類(少量)
※脂っこいもの・甘いものは控えめに
おすすめのレジャー
- 写真・スケッチなどの表現
- 花のある場所へ行く
- 風を感じる散歩
☀️ 夏|火|心
テーマ:温める・発散する
夏は、体の活動性が最も高まる季節です。
心は、血流・体温・神経や感情の高ぶりを司ります。
乱れると、
- 赤く熱をもつ炎症
- じゅくじゅく
- 夜にかゆくて眠れない
👉 熱と興奮が抜けない状態
養生の方向性
冷やしすぎない/興奮させない/睡眠を最優先する
おすすめの食べ物
- きゅうり・トマト・冬瓜
- 豆腐・白身魚
- スイカ(食べすぎ注意)
※冷たいものの摂りすぎは逆効果
おすすめのレジャー
- 音楽・アート鑑賞
- 水辺(海・川・湖)
- 朝夕の涼しい時間帯の外出
🌾 長夏(梅雨)|土|脾
テーマ:受け取る・作る
長夏は、湿度が高く体が重くなりやすい時期。
脾は、消化吸収・水分代謝・回復の材料作りを担います。
乱れると、
- ベタつく湿疹
- 治りにくい
- 食事で悪化しやすい
👉 回復が追いつかない状態
養生の方向性
食べすぎない/シンプルな食事/休養を増やす
おすすめ食べ物
- はとむぎ、あずき
- とうもろこし(ヒゲも良い)
- 長芋、カボチャ
- 紫蘇、生姜、茗荷(少量)
おすすめのレジャー
- 森林浴
- 室内ストレッチ・ヨガ
- 図書館・静かなカフェ
- 音楽鑑賞・読書
※陰陽五行でいう長夏は、暦の上の季節ではなく、体が次の季節に移るための「調整期間」です。日本の梅雨は、その働きが特に強く表れる時期と考えると、理解しやすいです。
🍂 秋|金|肺
テーマ:守る・境界を整える
秋は、外界との境界を整える季節です。
肺は、呼吸・免疫・皮膚バリアを司ります。
乱れると、
- 乾燥
- 粉をふく
- 刺激に弱くなる
👉 皮膚が守れない状態
養生の方向性
潤す/整える/活動量を増やしすぎない
おすすめの食べ物
- スープ・煮物
- 白い食材(大根・梨・れんこん)
- 白きくらげ・ごま
❄️ 冬|水|腎
テーマ:蓄える・修復する
冬は、エネルギーを内に蓄える季節です。
腎は、生命力・回復力・慢性症状に関わります。
乱れると、
- ずっと治らない感じ
- 冷え
- 季節の変わり目に悪化
👉 治る力そのものが足りない状態
養生の方向性
休む/温める/何もしない時間を増やす
おすすめの食べ物
- 根菜(ごぼう・人参)
- 黒い食材(黒豆・ひじき)
- 発酵食品(少量)
おすすめのレジャー
- 温泉・足湯
- 家でのんびり
- 瞑想・日記
陰陽五行養生まとめ
体を季節の軌道に乗せてあげるための養生法でした。できる範囲で取り入れて、季節を楽しみながら過ごしていただけたら嬉しいです。
季節のおすすめ食材も難しく考えず、切るだけで食べる。スープにする。そんな簡単さで実践してみてください。あなたの身体をそっとサポートしてくれます。